年に二回、松本市窪田空穂生家で行われるプロ棋士による将棋教室。前日は県内各地の小学校訪問をしています。
今回は小諸市の小諸東小学校の2年生に将棋を教えに来てくれました。
長野県情報サイト管理人・小山も同行取材をさせていただきました。
左から「石川陽生(いしかわあきお)七段」「田中悠一(たなかゆういち)五段」一番右は将棋観戦記者の「君島俊介(きみしましゅんすけ)先生」
2年1組のみなさんに拍手で迎えられる先生方。
実は石川陽生七段と田中悠一五段は、担任の堀内先生をよく知っています。
堀内先生は高校生の時に石川先生と田中先生に将棋を教わっていたのです。
☆堀内先生は高校生の時、将棋の団体戦で全国5位になった実力者です☆
プロ棋士による「模範対局」
駒の扱い方、対局前・対局後のあいさつについて、大切なお話を静かに聞いている2年1組のみなさん。
観戦記者の君島先生による「振り駒」の作法のお勉強。
いよいよ指導対局。教えてもらったとおりの順番に駒を並べていきます。
「お願いします」のあいさつをして、いよいよ対局開始!
長野県内で小中高校生へ指導、育成をしていらっしゃる将棋コーチの「松本仁志(まつもとひとし)先生」
堀内先生も一緒に将棋のお勉強。
田中悠一先生は長野市出身の地元棋士。
田中先生が将棋を覚えたのは小学4年生の時だそうです。
小さい2年生が元気よく、そしてお行儀よく将棋を指せることにびっくりしていらっしゃいました。
石川陽生七段は、将棋の楽しさを広めるために日本だけではなく、外国にも出かけていくすごい先生です。アメリカ、ブラジル、アフリカに、今年の夏はオランダにも行ったそうです。外国のお話も聞きたかったですね。
君島俊介記者は「銀杏(ぎんなん)」というニックネームで将棋の中継の解説をしたり、新聞や将棋情報誌などで観戦記を書いています。
高校生・大学生時代では「学生強豪」として有名な選手でした。
先生方もニコニコ。楽しい授業でした。
休み時間には、将棋を指しに他の学年のおにいさんおねえさんが2年生のクラスにやってきます。
今回の授業のために、堀内先生が2年生全クラス分の将棋の盤駒を借りてきてくれました。
生徒のみなさんは、お借りした駒をなくさないように、将棋が終わった後はどんなに忙しくても数を数えて大事に駒箱にしまっていました。ものを大事にする心も学んでいるのですね。
3時間目は2年3組。
模範対局。 後ろの方のおともだちは椅子の上に立って見ています。
対局が進むにつれどんどん前傾姿勢になっていきます。気をつけてね。
さっそくプロ棋士の手つきをマネしてる子がいました。
なかなか上手!かっこいいです!!
担任の中村先生も将棋の時間は「生徒」です。
楽しそうに指導の様子をみていらっしゃいました。
4時間目は2年2組。
模範対局を前に生徒のみなさんは静かに石川七段のお話を聞いています。
そして、君島記者の振り駒。
いよいよ指導対局。
その前に・・・「先生!駒の持ち方はこれでいいんですか??」
みんなよく見ていますね。かっこいいプロの持ち方そっくりです。
「あ!しまった!」思わず頭に手をやる男の子。
向こうでは女の子が担任の酒井先生に「駒をたくさんとれたよ!」とうれしそう!
「もうすこしで勝てそうなんだけど・・・」と考える男の子。
楽しい時間は経つのが早いです。
もうすぐ給食の時間です。
小諸東小学校は自校式給食。
あたたかくて手が込んだ美味しい給食です。
特にこの日は特別メニューのわかめごはんに豚汁にサラダにりんごに”りんごコロッケ”
リンゴ型の手作りコロッケは外がサクサク、なかはとろ~りほくほくのじゃがいもでとってもおいしかったです!
2年1組には田中悠一五段
2年2組には石川陽生七段と松本将棋コーチ
2年3組には君島俊介記者と長野県将棋情報サイト管理人小山がご一緒させていただきました。
「将棋っていつからあるの?」
「ずっとむかしからあるんだよ」
「え~!原始時代からあるの~?」
「そんなむかしじゃないよ。平安時代にはあったといわれているんだよ」
子どもたちから飛び出す難問奇問珍問にも「将棋記者」として真面目にわかりやすく応えている君島記者でした。
名残惜しいお別れの時間。
「また来てね!」
「絶対に絶対に来てね!」
今回の学校訪問を企画してくださった横澤校長先生。
10月には6年生を対象に囲碁の出張講座が開催された小諸東小学校は日本の伝統文化普及に大変理解がある小学校だと思いました。
4年生の担任の先生が「こんどはうちの学年もお願いします!」と校長室に伝えに来てくださいました。
また機会がありましたら是非よろしくお願いします!
窓いっぱい秋の景色。
素敵な学校訪問の一日でした。