2014年11月15日(土)窪田空穂生家こども将棋教室

      午前の部 (模範対局・指導対局・初心者教室)

この日の午前中は64名の参加者+親御さんが来てくださいました。

開会式。

今回は10月23日にご昇段された田中悠一五段のお祝いから始まりました。

教室のみんなの拍手とお祝いの花束と記念品。

田中先生のこれからの活躍、みんなで応援しています!

恒例のプロ棋士による模範対局。

田中悠一五段と藤森哲也四段。

解説は小林宏七段。立会人は君島俊介記者。

あれ?石川先生は?

 

指導対局を見ている方の後方で監督(?)されていました。

 

指導対局がはじまりました。

石川陽生七段。石川先生はいつもこの教室をとても楽しみにしてくださっています。

「窪田空穂生家のような貴重な文化財、価値ある建物のなかで将棋をさせるのは我々プロにとってもとても嬉しいことですし、我々も大事にしていきたいと思います」(開会式の言葉より)


小林宏七段。小林先生は山男だからでしょうか。松本の街がとてもよくお似合いなような気がします(個人の感想)

模範対局の解説では、対局者の上座下座、振り駒などはじめての子にもわかりやすく教えて下さいました。指導対局でいい手を指すと大きな声でほめてくれます。

勝又清和六段。

昨年から東京大学で「東京大学大学院総合文化研究科客員教授」として将棋の講義をされている勝又先生。

今回は「将棋の駒の動かし方は知っている」初心者を対象に教えて下さいました。

田中悠一五段。長野出身の棋士。

模範対局では「将棋は攻めも大事ですが、守りも大事です。すぐに攻めたくても金銀で守ってから攻めることを気にすると一段と強くなります」とアドバイスをしてくださいました。指導対局の実践でこどもたちが先生のアドバイス通りにしっかり守れたのかな。満面の笑み!

藤森哲也四段。

「対局の挨拶は”お願いします””ありがとうございました”は相手を思って言いましょう。」(模範対局より)

将棋はひとりではできません。相手を大事にする気持ちを教えて下さいました。

今回はゲストとしてネット中継の神「銀杏記者」こと君島俊介さんが来てくださいました。

午前の指導将棋の講師として長野の子どもたちと楽しそうに指していらっしゃいました。教えてもらった子たちも嬉しそう。

空穂教室初心者講座といえばレギュラー講師として神奈川から駆けつけてくれる「みるく先生」

アシスタントは塩尻支部の「北部遠征師団長」

優しい語り口で教えてくれるみるくさんの講座。

小さなお友達も安心して将棋を覚えられます。もちろん、おかあさんもおばあちゃんも一緒に!家族で将棋が指せると楽しいですね。

みるく先生は将棋のHPも運営しています。将棋のテキストもあります。

そしてブログが面白いです。

http://nocturne9-2.net/


駒の動かし方を覚えたら、いよいよお友達同士で対局!

駒の動きのテキストをみながら相手の王様につぎつぎ元気に繰り出している駒。

いい手が出たのかな?アシスタントの先生がヘン顔してる(笑)

 

毎回感心するのは、こんなに小さな子もきちんと正座をして姿勢を崩さず集中して学んでいること。

 

模範対局の時の小林先生の話もしっかり聞いていたんですね。

「盤から離れて姿勢よくして盤全体を見渡すこと」よくできました!


松本お城将棋まつりでチームを組んだ「長野高専チーム(現役2名+OB1名)」

午前の部は子どもたちの指導対局のお手伝い。

一番右のおにいちゃん、空穂教室に通って10年です。


出ました!サボリの京谷先生!

「テツくん10年もよく通ってるねえ」

「京谷先生、毎回さぼってますよね」


いやいやいや、京谷先生は

教室のみんなの様子を見まわって時々休んでいるだけです。休んでいる時間がちょっとだけ長いだけです。

指導対局と教室全体を支えてくださっている塩尻支部の先生方です。

1枚目、空穂教室事務局長の山下先生。

2枚目、MSG掲示板でおなじみの丸山先生。

3枚目、右玉といえば赤木先生。

4枚目、教室全体を見回して運営している京谷先生と新井先生。

午前の部 閉会式

プロ棋士の先生方のご挨拶の後、窪田空穂生家こども将棋教室事務局の山下先生からのひとことがすてきだったので引用させていただきます。


【山下】プロ棋士の模範対局に毎回心がときめきます。自分はプロ棋士が大好きです。あこがれています。日本家屋の座敷、日本人の心に根ざした本物の美しさ、その中で触れるプロの先生方はまさに生きた教科書です。

子どもたちには、「プロの先生方に大事にされている自分」を感じて欲しいです。

 

午前の部はこれでおわり。今回は都合によりみるく先生はこれでお帰りになりました。ありがとうございました♪

午後の部(こども将棋大会・段位者、大人向け指導対局)


午後の部開会式。

棋士の先生方が何かをみて笑っていらっしゃる?



子どもたちも不思議そうに見上げているのは、変身した「北部遠征師団長先生」


こども将棋大会を運営するのは水牛さんとぷーさんと銀杏記者。

おもしろい先生がおもしろいかぶりもの!子どもたちが騒然・・・とは、ならないで静かに大会についての説明を聞いています。はじめて参加の子には「係の人」が目立つ格好をしてくれていると助かりますね。

大会の優勝賞品はなんと!

話題の将棋本「藤森流 急戦矢倉」

しかもサイン入り!これは子どもたちも気合が入ります。

大会参加者は18名。静かに駒音だけがひびいています。

指導対局。

勝又先生は駒の動かし方から覚えたい子とマンツーマン。

ひとつひとつの駒について丁寧にわかりやすく教えてくれます。

「あ、わかった!」・・・勝又先生満面の笑み!


隣の盤の上で立っている駒はなんだろう?と見てみたら・・・


金と銀の動きの違い。


これなら一目瞭然ですね。

石川陽生七段。

午後の部は大人優先。席があいていればこどもも指導を受けられます。

右は松本市内の高校の将棋部顧問の先生。

翌日、石川先生はこの高校へのご指導に出向かれました。

将棋への情熱が縁をつなげていきます。

石川先生、いつも長野県のことを大事に考えてくださってありがとうございます!

小林宏七段。

小林先生が空穂教室に来られたのは数年ぶり。

「全体のレベルがあがっている」と、驚かれていました。

また、みんなが言わなくても駒を「数を数えて」しまっていることに感心されていました。

田中先生は空穂教室の講師としてもう7年目。

年を追うごとにみんなのレベルがあがっていて疲労度が増しているそうです。そして、それに見合った爽快感を味わっているとのこと!嬉しいですね。

「これからも長野のみんなの棋力向上に協力していきます!」と、おっしゃっていました。

藤森哲也四段。

これで3回めのご来訪です。

「今回はたくさん負けました。肌でレベルアップを感じました。」

感想戦ではしっかり目を見て詳しく教えてくれました。

君島記者。

手の空いた時に子どもたちに指導をしてくださいました。

忙しそうですが、楽しそう!是非また来てくださいね!

「対局の前と後には挨拶をすること」

「駒を片付けるときには数を数えてしまうこと」

プロの先生方や塩尻支部の先生方が率先して見せている姿に子どもたちも学んでいるんですね。

こども将棋大会表彰式。

なんと優勝者は「振り飛車党」(笑)

いろんな手筋を知ることが上達につながるので、「藤森流 急戦矢倉」も是非使いこなせるようにがんばってください!

この他にも6位まで賞品(なんと佐藤康光先生からJT杯の消しゴム!)入賞を逃した子にも参加賞が渡されました。

閉会式から勝又先生の挨拶を抜粋します。

「つきそいのおかあさんがた、是非お母さん同士でメール交換をしてください。小学生の大会には”団体戦”があります。今日は個人戦でしたが、団体戦は個人戦とは違う楽しさがあります。

かつてこの教室で将棋を指していた小学生チームが全国大会で3位になったことがあります

同じ小学校かな?と思ったらお母さん同士も友だちになってください。」


★長野県では毎年5月~6月ごろに小中学生団体戦(学校対抗)があります。

3人一組でひとつの学校から何チームでも参加できます。

県下4地区で予選を行います。

大会Q&Aがありますので御覧ください(今年度のものなので今後変更があるかもしれませんがご了承ください)

参考までに2011年小中学生団体戦地区予選~県大会レポート

みんなで片付けを手伝って、帰り間際に先生方にご挨拶。

今回もとても楽しく気持ちのよい一日でした。

プロの先生方、塩尻支部の先生方、ありがとうございます。

そしてこれからもよろしくお願い致します。

これからも長野県の将棋情報は私たちが発信していきます!

珍しくツーショットを撮っていただいたので長野県情報を発信している中の人を紹介します。

(Sさん、ありがとう!)


左が「MSG掲示板」の「MSG総統」

右が「長野県将棋情報サイト」の「テツ母」


そして、テツ母が手にしているのが松本市内の和菓子店「御菓子司 花柳」さんの金つば。

プロの先生方にも大好評だったそうです。

松本お城将棋まつりでもプロ棋士の先生方のお土産は花柳さんのお菓子だったとか。

松本みやげによさそうですね!

長野県将棋情報サイトはこれからも長野出身棋士・田中悠一五段を応援します!